我が家にワンコがやって来た

★鍵っ子
1998年 4月 私達は待望のマイホームを新築しました
娘が小学校2年生になったばかりの時でした
夫婦共働きの我が家では娘は鍵っ子になり、学校から帰っても一人ぼっちでお留守番です
それまで住んでいた集合住宅は街中に在り、常にご近所の目もあるので安心でしたが、此処は人通りの少ない山の上の住宅地です
おまけに転校したてで遊ぶ友達も少ない娘でしたので、私達はそれはそれは心配でした

★犬を飼おう
新しい家に引っ越して2ヶ月も過ぎた頃、父と娘の間で密かに「犬を飼おうか」と相談がまとまっていました
初めは「誰が面倒を見るの」と反対した母ですが、考えたら鍵っ子の娘が寂しい思いをしなくても済むし、それもいいかなーと結局飼うことに決めたのです
犬種は何にするかみんなで話し合った結果、父の実家で飼っているマルチーズのブリーダーのKさんにお願いすることになりました
早速Kさんに連絡を取ると「丁度掛け合わせたばかりだから夏には生まれますよ」とのお返事
夏休みにはマルチーズの可愛い仔犬が来ると、娘も楽しみにしていました

しばらくしてKさんから連絡が入り、「今回は妊娠に失敗してしまいました。その代わり預かっている2歳半のシェルティが居るんだけど、いらない子だからタダであげますよ」とおっしゃるのです
娘はガッカリしていましたが、父と母の間では面倒が大変な仔犬よりも成犬の方が楽だということになり、その日のうちにみんなで見に行くことになりました

★出会い
1998年 6月18日(木)
連絡をもらったKさん宅に家族みんなで「いらない子だからタダであげる」という犬を見に行きました
Kさん宅には7匹のマルチーズと11歳になるおばあちゃんシェルティが飼われていて、おじゃまするとマルチーズが一斉に出迎えてくれました
話に聞いていた子はどこだろうと見ていると、Kさんが「犬部屋に居ますよ」と案内してくれたのが、外のベランダにポリの波板を貼り付け囲っただけの場所に犬小屋とフードの食器が置いてあるスペースでした
窓が無いのでとても蒸し暑く、こんな所に?…と、驚きでした

そこには毛のフサフサした意外と大きい犬が2匹こちらを見ていました
シェルティという犬は写真でしか見たことが無かったので、もう少し小振りの犬を想像していたんですね

その時丁度オヤツの時間になり、Kさんがジャーキーの袋を出すと犬達は一斉に集まり我先にジャーキーを貰っています
けれど、犬部屋から出された若い方のシェルティは近寄りもしないで、ただ立ってみんなが食べているのを見ているだけでした
Kさんが「おいで」と呼ぶと、オズオズと近寄りオヤツを貰います
それを1匹のマルチーズに横取りされても、怒りもせずにやっぱり見ているだけです
おとなしすぎて何だかつまらない子だなー、と思ったのを覚えています
今になって思えば、それだけ遠慮しながら生きて来たんですね

Kさんから「試しに散歩に連れて行ってみたら?」と勧められて、娘と二人で外を一回りしてみました
ちゃんと歩いてくれるか心配でしたが別に嫌がる風でもなく、私達の歩調に合わせておとなしく歩いてくれます
日の光の下であらためてよく見ると、可愛い顔をした毛並みの綺麗な子でした

散歩が終わりKさん宅に戻って大丈夫だったことを報告すると、「へーっ!この子は知らない人だと歩かないのに、よく歩いたね」と驚いています
「お散歩出来たんだからきっと懐くはず!試しにしばらく飼ってみたら?」と言われ、私達はとりあえず家に連れて帰ることに決めました

★一緒に帰ろう
Kさんから、シェルティがKさん宅に預けられた経緯や「セリ」という名前で元の飼い主が付けた名前だということ、ご飯の種類や時間などの世話の仕方をイロイロ教えてもらい、いよいよ帰る時間になりました
「セリ一緒に帰ろうネ」リードを付けて車まで歩いて行きました
「この子は車がキライだから乗せるのは大変だよ」と言われていましたが、意外とスンナリ乗ってくれます
帰りの車中も外の景色を眺めたりしてお利口さんにしています
途中ホームセンターに寄って食器やフードを買ったりしましたが、その時も車の中でおとなしくお留守番していてくれました
そして家に到着
とりあえずセリの居場所をリビングの隅と決め、その場所にマットを敷いて連れて来ました
セリはそこが自分の場所だと知っているかのように寝転んで、体をこすりつけています
そして時々こちらを見ては「アタシここに居ていいの」という顔をします
「ここはセリの場所だよ居ていいんだよー」と言うと、安心したのか眠ってしまいました

あれから11年も経っているのに、この日の光景は昨日のことのようによく覚えています


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